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店舗を出すなら知っておきたい!失敗しない「物件探し」の7つの手順

飲食店や小売店、美容室など、自分のお店を開くときに最も重要になるのが「店舗選び」です。どれだけ素晴らしい商品やサービスを用意しても、立地や物件の条件が悪ければお客様は来てくれません。今回は、店舗探しで押さえておきたい手順を7つのステップに分けてご紹介します。これから開業を考えている方、移転や拡張を検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。


①お店のコンセプトとターゲットを明確にする

まず最初にやるべきことは、「どんなお店を、誰に向けて開くのか」をはっきりさせることです。例えば、オフィス街のカフェであれば働くビジネスマン向けに、住宅街であれば主婦や家族連れを意識したコンセプトが求められます。

これにより、必要な店舗面積や立地条件が明確になってきます。たとえば、カウンター中心のバーなら10坪以下でも成り立ちますが、飲食店であれば厨房スペースや排水設備の条件も考慮する必要があります。


②出店エリア・立地条件を絞り込む

次に行うのは、「どこに出すか」の検討です。お店のターゲット層が集まりやすいエリアを選ぶのはもちろん、次のようなポイントを確認することが大切です。

  • 駅からの距離や人通り
  • 周辺の競合店や相性のよい業種
  • ビルの外観や周辺の雰囲気
  • 用途地域や業種制限の有無

住宅街では営業時間に制限があったり、飲食店が不可の物件もあるため、必ず事前確認をしましょう。


③ 店舗物件の情報収集

エリアを決めたら、物件情報を集めましょう。主な情報源としては、

  • 店舗専門の不動産サイト(アットホーム、クマチンなど)
  • 地元の不動産会社
  • 居抜き物件紹介サイト
  • 直接現地を歩いて空き店舗を探す

などがあります。最近では、SNSやLINEで情報提供してくれる不動産業者も多く、定期的に情報収集することが重要です。


④気になる物件は必ず現地内見する

気になる物件が見つかったら、必ず現地で内見を行いましょう。写真だけではわからない、音・匂い・周辺の雰囲気などを肌で感じることができます。

内見時には以下のポイントをチェックしましょう。

  • 広さ・間取りは希望と合っているか
  • 排水・換気・ガス・電気容量などの設備
  • 天井高や間口の広さ(特に飲食や物販では重要)
  • 共用部分の使いやすさ(看板設置可否など)

また、前テナントの業種や退去理由も聞いておくと、トラブル回避につながります。


⑤条件交渉と申込

気に入った物件があれば、仮申し込みとともに条件交渉に入ります。賃料や保証金だけでなく、フリーレント(入居後一定期間家賃無料)や原状回復の範囲、残置物の扱いなど細かい条件も確認・交渉しましょう。

この段階で、可能であれば内装工事の見積もりも依頼しておくと、総コストが見えてきます。


⑥契約内容を慎重に確認

契約前には、「賃貸借契約書」と「重要事項説明書」の2つを必ず確認しましょう。特にチェックすべき点は以下の通りです。

  • 契約形態(普通借家契約 or 定期借家契約)
  • 契約期間、更新料、途中解約の違約金
  • 用途制限、業種制限
  • 原状回復の範囲と負担義務

不明点は専門家(不動産会社や行政書士など)に相談するのもおすすめです。


⑦内装工事と開業準備

契約が済んだら、いよいよ内装工事と各種届出へ進みます。保健所や消防署への申請、什器備品の搬入、オープン告知などやることは盛りだくさん。工事は近隣への騒音や搬入時間に配慮し、大家や管理会社に事前連絡をすることも忘れずに。


最後に|理想の店舗は「準備」と「行動」から

理想の店舗を見つけるには、「焦らず」「複数比較し」「情報を丁寧に集める」ことが大切です。店舗探しは時間もエネルギーもかかる作業ですが、しっかりと準備して進めれば、後悔のない出店が実現できます。

あなたの新しいお店が、たくさんの人に愛される場所になりますように。



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